システム導入の壁になる2つの不安
私がガス屋になって1年近く経ちました。
当初はガスに関する知識がまるでなかったので、「できることを精いっぱい!」と前職の経験からホームページの立ち上げ、社内システムの構築なんかをやってみたわけです。
始めは社員も物珍しさから「すごいですね~!」なんて感激している雰囲気は出してもらえました。
が、結果だけ言えばあまり浸透せずに1年過ぎようとしています(笑)
一応、紙ベースで管理していたのがRedmineに以降できたので良しとしています^^;
積極的に吸収してくれたのは事務員さんだけかな。
ただし、これは現場の社員が悪いわけでなく、私の進め方に問題があったんだと思います。
先日メーカーさんにこんな一年でしたわ~と話すと、システム導入に対する壁は2つの現場心理にあるとおっしゃっていました。
・仕事が「増える」んじゃないかという不安
・仕事が「無くなる」んじゃないかという不安
まぁ、何となくわかる気がしますが^^;
うちの例で行くと、事務員さんがRedmineで発行したチケットの内容がLINEグループに飛ぶようにIFTTTを使って連携しました。
が、誰もLINEを見やしませんw
作った側としては、いちいち電話しなくても全員で案件共有できていいじゃん。近くにいる人が対応に行けばいいじゃん。と思って画期的だなと思ったのですが、「画面が割れるから現場でスマホ持ち歩きたくない」とのこと。。
この時、社員の中にあったのは「余計な仕事が増えること」への不安だったのかもしれません。
今までは事務員さんが誰彼に連絡しまくっていける人を探していたものが、近場を走っている自分が自主的に取りに行くことを求められる。
電話で済んでいたことが、文字を入力しなくてはいけなくなる。
この件は1年間通じて攻防があったのですが、最終的に私の心が折れました^^;
一応システムとしては残ってますが、使っているのは私だけです(T T)
まぁ、悲しみに暮れた時もあったのですが、やはり現場の文化というのもあるのです。
基本的に現場の方々は単独行動なので、ちょいちょい他の人と会話がしたいような気がしました。
つまり、通話が無くなってしまうことが嫌なのかな?と感じます。
一日中なりっぱなしの電話(ガラケー)の先には社内外、お客様、メーカー、色んな人がいるようです。
その人たちとのコミュニケーションを大事にしているのかな?とも思いました。
仕事が無くなる、という不安もあったようです。
「こんなに改善されたら、私の仕事無くなっちゃいますね」というドストレートな言葉や、「いや、この業務は無駄に見えるかもしれませんけど、こういう別の意味でも役にたつから大事な削減しちゃいけない業務なんですよ」といった変化球まで、色んな表現で表されますが、根底には仕事が無くなることへの不安だったのではないかな?と思います。
メーカーさんの体験談で、ある社長さんに「こんなシステム使って改善されたら、うちの社員の仕事が無くなるじゃないか!」と本気で怒られたそうです^^;
経営者というのは雇用のことも考えないといけないので一概に否定はできないですが、「空いた時間をもっと有意義なことに使いましょうよ」というのまでセットで説明しないといけないのかもしれないですね。。
この記事を読んでいる方で、もしシステム導入で現場の反発にあったら、私の体験談を思い出してもらって、めげずに改善をしてもらえればなぁと思います^^;
私も、めげずに頑張っていきたいと思います!