ガスメーターのIoT化について考える
都城も、中央をちょっと離れると田舎風景。
家同士も離れていることが多く、検針業務はかなり大変。
そんなこともあり、ど素人の私はガスメーターのIoT化はかなり効率化が図れるのではないかと思っていたりする。
しかし、実際には検針のついでに集金業務があったり、ついでのおつかいみたいなお願い事もされていたりするのである。
よく聞くのは、お年寄の異変に検針員が気付き通報など、メーターを見る、と言ったこと以外の役割も担っているのだ。
ガスメーターのIoT化は、こういったガス屋とお客様との関係を希薄にしてしまう危険性もはらんでいるのではないだろうか、とも考える。
社員にIoT化の内容を話すと、「よかったり、悪かったりですね」と、やはりコミュニケーションの希薄化を懸念する声がほとんどだ。
つまり、「ガス屋さんは、現地には行くことを省略することは特に望んでいない」といった一面も持ち合わせているのだ。
とは言え、人手不足の問題は現実的にやってくる。
こういった中で、IoT化の一つ手前の「現地での作業を簡略化」してくれるツールの方が、現場には歓迎されるのかもしれない。
今日、検針にまわって思ったのは、大抵の家のメーターは、家の裏側に隠れるようにあるのが普通なのだ。
これを何百、何千と回る検針員の苦労は、実際に回ってみないと体感できないだろう。
犬にほえられ、蜘蛛の巣にまかれ、水たまりに足を突っ込み、隣の家に怒られ、様々な困難が検針員を襲うのである。
IoT化によって「現地にいくこと」すら奪ってしまうのではなく、こういった「ちょっとした困難」をしなくてもよくなるようなツールが、手軽に導入できればヒットするのではないだろうか?
例えば、Bluetoothのような近距離通信で数値を飛ばしてくれるようなものだ。
実際に、T社がタブレット検針と言ったものを出しているが、メーターの交換があり、全部入れ替えるのには導入コストがかかりすぎる。
もっとシンプルな、既存のメーターにちょこっと乗せるだけのようなもので、近接するメーターをスマホ画面に映し出す。
それができれば、検針員は車の中で伝票が作成でき、雨の日にも泣くことはない。
そんな、極めて単純な装置の方が、一般に受け入れられるのではないだろうか。
と、電子工作意欲がわいてきた今日一日だった。