ガス衣類乾燥機、乾太くんが大ブーム!
むかし、むかし、
家を建てるときには
電気・水道・ガス
は欠かせない、当たり前のライフラインでした。
しかし、時代は進み「オール電化」という選択肢が増えたことにより
ガス
は、必ずしもいらないものとなりました。
契約が少ないということは、月々の出費が減ります。
更には、「オール電化」というキャッチーなフレーズは、
若い世代にとって、
新しい、かっこいい、きれい、スマート、
という憧れに近いブランドのようなものとなりました。
その流れの中で対比された時、
ガスというものは、
古い、ださい、怖い、スマートじゃない、
という認識をもたれてしまったのではないでしょうか?
しかし、それは正当なガスに対する評価だったのでしょうか?
機能だけ比較するとガスの方が有利なものはたくさんあります。
炊飯器:38分(電気54分)で炊きあげ、蒸らしまで完了。しかも艷やか。本体が安い。
給湯器:お湯切れがない。水をタンクに貯めず水道水そのままのきれいな水。
コンロ:火力が強く、短時間で美味しい料理が作れる。
もちろん、これに対する電化製品の魅力もあります。
しかし、ガス製品のほうが優れている点は多くあるのです。
そんな中で、今、ガス衣類乾燥機「乾太くん」が大ブームとなっています。
10年以上前からある製品が、なぜいまさら?
それはこれまでに述べてきた電化製品との機能差にあるようです。
ガスと電気の比較において、ガスが有利となるのはそのパワー。
電気のヒートポンプ式ドラム洗濯乾燥機は約60℃の温風で乾燥させます。
これに対して、乾太くんは約80℃の高温で乾燥させます。
この温度差、パワーの差が衣類乾燥というテーマに置いては、ガスが圧倒的に優位だということに、一部のユーザーが気づいたのです。
例えば、実家で乾太くんを使っていた女性。
結婚して新生活を始める時、奮発して高額だけど高機能な全自動ドラム式洗濯乾燥機を購入。
しかし、乾燥のスピード、仕上がりは、実家で使っていた乾太くんのものとはかけ離れていました。
なんで?と突き詰めていった時、実家のはガス乾燥機であったことを知ります。
この過程を経て、ようやくガスの力強さに気づいたのです。
もちろん、乾燥機に限らず、コンロなど他の製品にも似た体験をしたユーザーはたくさんいました。
ガスの方がよかったな。
しかし、贅沢することに厳しい現代では、
まぁ我慢すればいいか。
と、いう結論に至ることがほとんどだったのです。
では、乾太くんが大ヒットしたのは何故か?
それは、「我慢できなかった」ユーザーが多かったからではないでしょうか?
私が乾太くんを販売し始めて、最初の頃に出会ったお客様は、実家や職場などで使ったことがある方ばかりでした。
そして、電気式の乾燥機に「我慢できなかった」体験をされていました。
ガス代払ってもいい、あの力強い乾燥能力が欲しい
そう思って導入されたお客様は、ほとんど例外なく大満足です。
こんなに生活が変わるの!?
そう感動したお客様は、友だちや家族に教えたり、SNSで発信したりしました。
そういった発信が、徐々に徐々に広まり、今大ブームとなっている、と私は思います。
時代の流れで消えかかっていた「いいもの」。
正当に評価された「乾太くん」。
いま、ガス業界においても救世主のような勢いです。
しかし、途中で述べたようにガスの魅力は乾燥機だけではありません。
「乾太くん」をきっかけに、ガスがまた正当な評価を貰えるように、地方のガス屋として頑張っていきたいと思います。